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病院長あいさつ

2022年 長門総合病院 飛躍の年に           令和4年1月4日

2022年 長門総合病院飛躍の年に 
村松慶一


「ほほえみ」発刊20年
 新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、穏やかに令和4年、2022年の新年を迎えられたことお慶び申し上げます。
 当院の広報誌 「ほほえみ229号」 に目を通して頂けますでしょうか。本誌は月1発刊ですので、創刊以来 約20年間続いています。私はこの「ほほえみ」という名前がとても好きです。漢字では「微笑み」あるいは「頬笑み」とも書くそうで、英語では、Smileと訳されます。相手の事を想う、やさしい笑顔を意味します。
 病院は特別な空間で、生き物のようです。「ほほえみ」は、病院が魅せるとても大切な表情です。患者さんは病院に自分の病気を治してもらいたいという気持ちで来られます。病院はやさしくほほえみかけて、患者さんとの厚い信頼関係を築いていきます。医療人に「ほほえみ」が無ければ、患者さんの信頼は得られないでしょう。そう、私自身にも言い聞かせています。
新型コロナウィルスが発症して2年が過ぎますが、皆さんは「ほほえみ」を忘れていませんか?
ソーシャルディスタンスを守れと言われながら、距離だけでなく心も離れてませんでしょうか?
2022年は、「ほほえみ」をお忘れなく、そして人と人のつながりを大切にしていきたいと思います。

昭和と令和
 私は昭和38年生まれで、この時代が好きでした。私のふるさと八幡は、大東亜戦争で完全に廃墟になりました。父は製鉄マンです。毎日夜遅くまで働いて、飲んで同僚を家に連れて帰り、母は夜中じゅうその応対で天手古舞でした。昭和の人間が元気だったのは、日本人が廃墟の悔しさからアメリカに追いつくという共通の認識を持ち、国民が一丸となってその目標に向かっていたからと感じました。だから、子供も多かった。いま、昭和の人間が少なくなり、平成、令和の日本人は何を目標に頑張っていくのでしょう?今の中国には批判はあるものの、元気なのはなぜでしょうか?それは、中国国民がアメリカを抜いて世界第1位になるのが共通の目的と知り、その達成が目前に見えているからと思います。昭和の日本人が抱いていた気持ちと重なる思いではないでしょうか。
 2022年を迎えても新型コロナウィルスの猛威は衰えることなく、未だ出口が見えない状況です。今回の新型コロナウィルスは日本にとって大きな大きな国難となりました。中国は発症国ですが、いち早くウィルス蔓延を克服し国力はむしろ上がっています。私は日本が再び世界のトップランナーになるキーワードは、教育と賢さと思います。言い方は悪いですが、常識を持った破天荒な子供に育てること、そして労働時間を単に時間だけで制約せず賢い時間の使い方を学ぶことです。これは昭和の日本人が学んできたことではないでしょうか。現代は携帯やパソコンなどを使えばあまりにも簡単に通信できるので、逆に頭脳を使う機会が減り、人と人のつながりが稀釈されています。メールは確かに便利ですが、会って話をする方が良いに決まっています。私は今後も昭和の気持ちを捨てず、垢抜けず泥臭く生きていくつもりでおります。

長門総合病院飛躍の年
 さて、2021年長門総合病院は大きく飛躍しました。患者さんから、「すごくきれいな病院になりましたね。」という言葉を多く頂きました。5月に新玄関が開き、ようやく2年越しの新病院が全て完成しました。まるで、よれよれになっていた服を脱ぎ捨て、真新しい背広に着替えたような気持ちです。手術室は5部屋に拡大され、外科医にとってこの上ない環境で手術ができるようになりました。患者さんは長門市のみならず、下関市、美祢市、萩市、島根県からも来られるようになりました。しかし、喜んでばかりはいられません。竣工式でも申しましたが、建物はいつか必ず古くなります。新しくしていかねばならないのは、そこで働く医療人の心だと思っています。
 「人間は立場で生きている。」 司馬遼太郎の「峠」に出てくる長岡藩家老、河井継之助の言葉です。重く、深い意味があります。私が長門総合病院の院長に着任して、この春で3年になります。これまで院長という立場で、「どうすれば良い病院になれるのか」 だけを考えてきました。順調な経営状況も大事ですが、もっと重要なのは、良い人材の確保、指導、そして何より風通しの良い人間関係だと気づきました。当院では450名以上の職員が働いています。全員が同じ方向を向いているわけではありません。しかし、全員がそれぞれの立場で、専門性を持ってプロの仕事を全うしていると信じています。
  2022年の長門総合病院は優秀な医師が増えますし、ますます飛躍を遂げていきたいと思っております。皆様には多くのご意見いただければ、当院一人ひとりの成長になっていきます。
本年もよろしくお願いいたします。

新しい門出を迎えた長門総合病院の使命              令和3年7月15日

長門総合病院新築工事は無事終了しました。

刻々と変わりゆく医療環境の中で 長門総合病院が担う使命

   私が長門総合病院の院長になりましたのは2019年春でしたので、あっという間に1年半が過ぎました。
 2020年は我々医療人にとって忘れられない1年となりました。 2019 年末に中国武漢で発生したとされ
 る新型コロナウィルスCOVID19 感染症 により、全国の医療機関は大きな打撃を受けています。当院は
 県指定の第 2 種感染症指定医療機関ですので、山口県発生の新型コロナウィルス患者を受け入れてきま
 した。 患者さんの治療は院内で特別編成された感染対策チームがあたり、現在も日夜問わずがんばって
 頂いています。 治療スタッフは 2 次感染を恐れ自宅にも帰らず、体重が 5 ㎏も減った、等聞きますと、
 院長として本当に心苦しく思います。 感染チームの努力のおかげで残りの医療スタッフが一般の患者さ
 んを診療できている、という感謝の念はいつも心の中にあります。 また、長門市はいち早くコロナ関係
 者の人権保護条例を制定して頂き、江原市長や関係方々に深く感謝申し上げます。
 
  現在、日本は第3波の嵐の中を漂う小舟状態で、一刻も早く現状から脱出しないと、全国の病院、特に
 感染対策チームは疲弊するばかりです。私は発生源とされる中国に見習う事がいくつかあると思います。
 現在、 中国のコロナ患者はほぼ発生していないそうです。 患者数に少し疑義はあると言われますが、14
 億人を救う政府の対応は功を奏しています。 日本が他山の火事と思っていた2月ごろ、東京と同じ規模で
 ある武漢 は ある感染学者の進言と共産党の決定で完全に閉鎖されました。 人民にも不満はあったでしょ
 うが、 儒教の教えでしょうか、 政府の方針に従い自宅から出ませんでした。 中国人はコロナ患者さんを
 特別視せず、むしろ「加油」と励ますそうです。2020年中国のみが経済成長しており、このまま2025年
 にはアメリカを抜くかもしれません。日本は、「人命」、「経済」のどっちつかずの政策で、中国が意識
 していた「時間」、(早期終息)の要素を忘れています。菅新総理にも力強い言葉はまだないようです。
 12月2週目より英国でワクチンの接種が始まりますが、これまでに無い新しい製造方法のワクチンですの
 で、焦らず安全性、効果、を良く評価してから日本に導入すべきです。その期限を東京オリンピックの要
 素を入れるべきではありません。
 
  とは言え、新型コロナ感染症は人類の英知が勝り、時が来れば鎮静化するでしょう。今からコロナ後の
 医療像を見据えておかなければなりません。昨年、国は人口減少社会と高齢化に見合うように、公的病院
 の削減案を打ち出しました。 この政策は病院にとっては死活問題です。 山口県には 8 つの医療圏があり、
 この北浦地区は萩と長門の 2つの医療圏に分かれています。 これは患者さんが病院に来られる範囲を考え
 て、 面積で分けているのかもしれませんが、これからは人口も加味すべきと思います。これは私見でしか
 ありませんが、 例えば萩と長門の医療圏を統合する、 あるいは美祢市も含めても良いかもしれませんが、
 思い切った改革をすべきです。 地図を見ると良くわかりますが、 長門総合病院は北浦地区の中心にあり、
 立地条件は良く、 当院から車で1時間以内の医療圏には 10 万人居られると考えられます。おかげさまで、
 私の患者さんの約半分は萩市など市外の方です。
 
  この院長挨拶を見ていただいた方々には、改めて感謝申し上げます。院長のこれからの病院運営の方向
 は何ですか? と問われれば、迷わず「長門総合病院は変わらなきゃいけない。」 とお答えします。長門総
 合病院は、北浦地区全体を統括しうる総合医療センターに成長していかねばならないと強く思っています。
  当院は2020年5月に本館東棟の完成で病棟、外来、管理機能を移転し、2021年4月に本館中央棟が完成
 すれば、手術室等(事務機能)が移転し、新しい門出を迎えます。 しかし、これは建物の話で、本当に変
 わらなくちゃいけないのは、我々医療人の気持ちです。 病院は生き物と同じで、支えているのは人です。
 いろいろな人がいたほうが良い。医師数は現状よりもプラス10名は必要と思います。新しい人がいっしょ
 に仕事がしたいと思う職場になるには、当院のステータス、地位、を向上させる必要があります。これは
 難しい事です。時間もかかります。でも、やるしかない。やらなければ3年後は無いという不退転の気持ち
 を持って臨もうと考えています。
 
  当院は開院後 70年になります。これまでは先輩の御努力で良い時期もあり、苦難の時期は方針転換して
 乗り切ってここまで来られたはずです。伝統の上に胡坐をかいていては、いつか立てなくなります。「長門
 総合病院は変わらなきゃいけない。」と誓い、ご挨拶とさせて頂きます。
 
                                令和2年12月9日 病院長 村松慶一
 

病院長あいさつ

  ホームページをご覧頂き有難うございます。
 
  当院は昭和19年に農業会長門病院として設立後、昭和23年に山口県厚生連に移管され、昭和47年に現在地へ新築移転しました。
  山口県厚生連が所有する病院は県内に3カ所(柳井市・山口市・長門市)にあり、当院はその一つです。
 当院は303床のケアミックス病院で、その病床構成は急性期病床204床、地域包括ケア病床38床、医療療養病床53床、第2種感染症指定病床8床となっております。
 当院は、病院の方針としてがん診療の充実に力を入れてきました。その結果、平成20年に山口県から長門医療圏のがん専門病院(がん診療連携推進病院)に指定され、平成27年4月には厚労省より、長門医療圏のがん専門病院(地域がん診療病院)の認定を受け、この地域のがん診療の推進を担うことになりました。また、平成27年から緩和ケアチームへ精神科医に加わって頂き、ケア内容を更に充実させることができました。
 山口県内には第2種感染症指定病院が4か所あり、当院はその一つで、長門・萩地区分の8床を保有しております。平成21年に中国地方で初めてのブタインフルエンザ患者さんが当院の感染症病棟に収容されました。適切な治療を行い、無事退院させることができました。
 医師の地域、診療科の偏在により、地方病院では医師確保が大変難しくなっておりますが、山口大学の協力により泌尿器科と整形外科の医師を増員することができました。また、平成27年4月から眼科医が常勤となり、当院でも眼科の手術が可能となりました。
 一方、脳外科では常勤医師が退職し、非常勤医師による外来診療のみとなり、皆様方には大変ご迷惑をおかけしております。
 長門地域の基幹病院として、地域の方々に「信頼される病院」を目指し一層努力して参ります。
                                    
                                         病院長 村松 慶一
山口県厚生農業協同組合連合会
長門総合病院
〒759-4194
山口県長門市東深川85
TEL.0837-22-2220
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